おしえて!ゆうこ先生!!

「風邪」の効用

あるテレビの健康番組で、出演しておられたお医者さま全員が、視聴者からの「風邪」についての質問に「風邪を治す薬はありません」と答えておられました。

野口整体の創始者 野口晴哉先生は「風邪は治すものではなく経過させるもの。熱が出たからと言ってすぐに抗生物質で熱を下げるようなことをし続けたなら、この先どれだけ医学が発達しても、癌患者は増える一方である。」とおっしゃっていました。

薬を否定するわけではありませんが、本来人間が持っている治癒能力を信じて、風邪をひいたら足湯をし、お水を飲んで、できるだけ食べず、とにかく寝ることをおススメ致します。

風邪は一種の調整現象ですから、「熱を出す」ことによって、体が、冷え・食べ過ぎ・過労などを調整してくれます。
一年に一度くらいは熱を出して、汗をかいて、ゆっくりと寝て、体に本当の休息を与えてください。

野口先生は「風邪もひけないのは、にぶった体」と表現されていました。
私も風邪をひかれた方には「せっかく風邪をひいたのですから、上手に経過させてくださいね。」とお伝えしてます。
そして、風邪の経過後、若返った体を見せていただくと、しみじみ「風邪は経過させるものだ」と実感しています。

風邪をひいて5日以上、熱が下がらなかったら、病院に行ってください。
それまでは「風邪を経過させること」を体験していただきたいですね。
その際の大切なポイントは「足湯」「お水を飲むこと」「食事を控えること」だと覚えておいてください。

市之宮 祐子プロフィール

10代から野口整体を学び、それを基礎に、全身を総合的にとらえた骨格や筋肉の調整法を実践。
「身体は心の器」という理念のもと、身体を調整することで、明るく健やかな心をつくり、その人本来の輝く美しさを実現することをサポートしている。
「痛みをともなわない小顔エステ」や「骨盤矯正による瘦身」には定評があり「美は健康から」の視点で、スキンケアや美容に関する指導も数多く手がける。全国各地で毎月施術・指導を行っている。

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